013 岡田寿枝 個展 「朝起きるとすぐに、彼は彼の顔を思い出す」
11.29-12.25


岡田寿枝 個展 Toshie OKADA Solo Exhibition
『朝起きるとすぐに、彼は彼の顔を思い出す』
He will remember his face soon after getting up in the morning

会期:2013年11月29日(金)- 12月25日(水)入場無料
10:00-18:00 土日祝日休 (第5土曜日を除く)
※ 初日は18:00より、最終日は17:00まで。

オープニング レセプション 11/29(金)18:00-20:00
会場:Gallery t 〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11
主催:トーホー株式会社

この度、Gallery t では、2013年11月29日(金)から12月25日(水)まで、「岡田寿枝 個展–朝起きるとすぐに、彼は彼の顔を思い出す–」を開催いたします。

岡田寿枝は、毛沢東、三億円事件といった、実在する人物や事件を元に、特殊な状況におかれた人々の習慣や行為をシミュレーションし、架空の物語を作り上げていきます。実際にいたとされる歴史上の「人物」や実際に起こった「事件」は、すでに、ほかの誰かによって読み解かれたものと言えます。岡田は、その中に独自の手法で介入し、普段私たちが「真実」と思い込みがちな出来事の中に隠された虚構性を浮き彫りにします。近年は、2012年の「TRANS ARTS TOKYO」にて個展を開催、毛沢東にラブレターを書き続ける「女」の部屋をインスタレーションした作品《マオからの手紙》を発表、密室の中で繰り広げられる行為によって人間の偏狭的な愛を描き出しました。

本展では、数々の往年のスターや偉人たちの自叙伝をモチーフにし、日用品、映像、文章、写真などを用いて、作者が想像した「架空」の人物の自伝を再現することを試みます。私たちは、遠い世界の華やかな人生に憧れ、自らを彼らに投影させることで、自分という枠から逃避するとともに、「自己とは何か」を問い続けているのかもしれません。人間の深い精神のはざま、複数の顔が同居するアイデンティティのゆらぎを追求しながらも、ユーモアやアイロニーを感じる展示を是非ご高覧頂きますよう、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。また、本展出品作品に関連したドローイングも展示いたします。(販売予定)

岡田寿枝 Toshie OKADA
1988年広島生まれ。2010年ドイツ・ハノーファー専科大学 舞台美術科交換留学をへて、2012年広島市立大学 芸術学部 現代表現領域卒業。現在、東京芸術大学 美術研究科 壁画第一研究室在籍。近年参加した主なグループ展は、「ANTE TUMOR」(3331 Arts Chiyoda, 東京, 2013)、「寿オルタナティブネットワーク」(横浜, 2012)、「広島アートプロジェクト」(2009)など。主な個展に、「TRANS ARTS TOKYO 2012」(東京電機大学旧校舎)


プレスリリース




Toshiko OKADA,
新作《朝起きるとすぐに、彼は彼の顔を思い出す》の為のドローイング, 2013





〒111-0052 東京都台東区柳橋1丁目9-11